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2019年12月04日(水)

インバウンド需要に対応するためにはキャッシュレス決済の導入が必須!?外国のキャッシュレス事情

日々たくさんの外国人観光客が日本に訪れていますが、そうした人々は現金での決済よりもクレジットカードやモバイル決済を利用したキャッシュレス決済に慣れ親しんでいることが多いです。 母国ではほとんど現金を使わないにもかかわらず、日本では現金決済のお店ばかりだと、買いたい物があっても諦めてしまうことがあるかもしれません。 そんなことにならないためにも、外国人観光客の方々がどんなキャッシュレス決済手段を利用しているのかを知り、自分の店舗にはどんなサービスを導入したら良いのかを考えましょう!

インバウンド(訪日外国人観光客)需要の増加

日本政府観光局の調査によれば、2018年に日本を訪れた訪日外国人観光客の数は約3100万人にも登ります。 そのうち、中国からの観光客が 約840万人、ヨーロッパからの観光客が約1700万人、米国からの観光客は約1500万人となっており、世界中から多くの人々が日本に訪れています。

参考:「日本政府観光局 訪日外客数(年表)」
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/

さらに、2020年には東京オリンピック、そして2025年には大阪万博が開催され、その数はより増加することが予想されます。

日本の店舗でもそうした訪日外国人観光客に対応できるように様々な準備をしておく必要がありますが、その一つがキャッシュレス決済への対応です。

各国のキャッシュレス決済事情

下記のグラフは、日本、中国、英国、フランス、米国のそれぞれのキャッシュレス決済の比率を表したグラフです。

参考:「経済産業省 キャッシュレス・ビジョン」
https://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf

グラフを見ていただくと分かるように、中国や英国などの国々では、日本よりもキャッシュレス決済の比率が高くなっています。
こうした国々からの観光客に対応するためには、キャッシュレス決済を導入していたほうが、普段と同じように買い物をしてもらうことができるので、売上の増加につながるかもしれません。

各国で利用されているキャッシュレス決済手段は?

中国や米国などの諸外国では、具体的にどんなキャッシュレス決済手段が利用されているのでしょうか?
地域ごとに見ていきましょう!

中国

中国では、キャッシュレス決済手段として、銀聯(ぎんれん)カードなどのクレジットカード、そしてALIPAY(アリペイ)WeChat Pay(ウィチャットペイ)などのQRコード決済が多く利用されています。
こうした決済手段は日本の決済サービスにも多く導入されており、中国人観光客のキャッシュレス決済への需要の高さがうかがえます。

中国、また同じくキャッシュレス化が進んでいる韓国のキャッシュレス決済について詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください!

「なぜ中国や韓国はキャッシュレス化が普及したのか?」

ヨーロッパ

ヨーロッパの各国では、クレジットカード決済やデビットカードの決済が浸透しており、さらにモバイル決済会社が乱立しています。

モバイル決済会社の一つとして、イギリスでは、MONZOSTARLINGといったモバイル決済アプリが利用されています。これらはモバイル銀行のサービスで、銀行の入出金や、デビットカードを使用した決済などを行うことができます。このデビットカードは 「コンタクトレス決済」と呼ばれる方式の決済で、利用者は店頭の機器等にカードをタッチするだけで決済が可能になっています。こうしたキャッシュレス決済のサービスは若者を中心として広がっており、ユーザーは200万人を超えるとも言われています。

さらに、デンマークではDankortというサービスが広く利用されています。このDankortは、国の独自のデビットカードシステムであり、国民のほとんどがこのシステムを利用していると言われるほど、国民的な決済システムとなっています。

米国

米国では、クレジットカード決済の利用が中心となっていますが、Walmart PayVenmoなどのモバイル決済サービスも普及しています。
Walmart Payとは、米国の大手スーパーマーケットチェーンであるウォルマートが提供している決済アプリで、同店での決済に使用できるのはもちろん、オンラインで商品を注文すると、受け取りと決済が同時にできるという仕組みもあります。
Venmoとは、個人間送金をメインとしたサービスで、単純な金銭の受け渡しだけではなく、店舗での割り勘などにも利用されています。

インバウンド需要に対応するためには?

こうしたキャッシュレス化が進んでいる国々のインバウンド需要に対応するためには、どんなサービスを導入すればよいのでしょうか?

下記の表は、日本の主要決済サービスが、AliPayなどの外国で多く利用されている決済サービスに対応しているかどうかと、国際的に利用できるクレジットカード決済に対応しているかどうかを表しています。

表を見ていただけると分かるように、現時点では日本の主要決済サービスが対応しているモバイル決済は、中国のAliPayとWeChat Payのみです。
その他の国のモバイル決済サービスに対応している日本のサービスはないので、それ以外の国からの観光客の需要に対応するためにはクレジットカード決済を導入する必要があるでしょう。

対応決済サービス 対応クレジットカード決済
AirPay AliPay、WeChat Pay VISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
Square VISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
Coiney WeChat Pay VISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
楽天ペイ VISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
PayPay AliPay
LINE Pay
Origami Pay AliPay

この中で、AliPayとWeChat Payの両方に対応しているのはAirPayなので、中国からの観光客が多いというお店では、AirPayを導入すると良いと思います。 また、中国以外の国からの観光客が多いというお店や、レストランなど単価が高めのお店では、クレジットカード決済が利用できるAirPay、Square、Coiney、楽天ペイのどれかが適しているかもしれません。

この7つの主要決済サービスの特徴をもっと知りたいという方はこちらの記事をご覧ください!

「キャッシュレス決済7社の端末を徹底比較!」

クレジットカード決済・AliPay、WeChat Payどちらにも対応している決済サービスであるAirPayについて詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください!

「利用店舗数No1のAirペイとは!?導入費用やメリット・デメリットについて徹底解説!」

AliPayが利用でき、知名度が高い決済サービスであるPayPayについて詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください!

「QRコード決済利用者数No1のPayPayとは!?導入費用やメリット・デメリットについて徹底解説!」

まとめ

日本のキャッシュレス決済比率は諸外国に比べて低く、訪日外国人のインバウンド需要に対応するためにはキャッシュレス決済に対応することが必要です。
しかし、どんなキャッシュレス決済を導入するかは、それぞれのお店の特徴によって変わります。お店の場所や雰囲気によって中国人観光客の方が多かったり、ヨーロッパからのお客様が多かったりと様々な特徴があります。
自分の店舗に来るお客様はどんなキャッシュレス決済手段を使っているのかを考えながら、導入するサービスを選ぶようにしましょう!

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