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2019年10月29日(火)

キャッシュレス決済7社の端末を徹底比較!

キャッシュレス決済を導入しようと考えている店舗・事業者の方向けに、決済サービス会社7社について、各社の端末の特徴を中心に紹介します。

キャッシュレス決済とは

キャッシュレス決済とは、現金以外の方法で支払うことです。
消費増税に伴い、ポイント還元のサービスなどが増え、日本でも急激に浸透し始めています。
しかし、キャッシュレス決済を導入しようと思っても、種類があり過ぎてよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

キャッシュレス決済には、大きく分けて3つの種類があり、クレジットカード決済・電子マネー決済・QRコード決済に分けられます。 まずは、それぞれの決済方法について詳しく見ていきましょう。

それぞれの決済方法の紹介

クレジットカード決済とは

クレジットカード決済とは、「後払い」で支払う方法のことです。
支払いを行ってもその場で料金が引き落とされるのではなく、後日支払いが行われます。
これまでプラスチック製などのICカードで支払うのが一般的でしたが、最近ではスマートフォンにクレジットカードを登録して支払う方法もあります。
また、クレジットカード会社などに手数料を支払う必要があるので、商品代金から一定の割合で料金が引かれる点には注意が必要です。

電子マネー決済とは

電子マネー決済とは、大きく分けて3つに分けられます。
まず、カード型のものでは、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーや、nanacoや楽天Edyなどの流通・店舗系電子マネーがあります。さらに、スマートフォンを直接リーダーにかざして支払ういわゆる「スマホ決済」も電子マネーの一つと言えます。
このうち、交通系電子マネーと流通・店舗系電子マネーは先にお金をチャージしておく「前払い」方式がほとんどです。一方スマホ決済はクレジットカードを登録する場合と口座引落を設定する場合などで異なるので、支払いのタイミングは様々です。

QRコード決済とは

QRコード決済には、大きく分けて2つのやり方があります。
1つ目は、ユーザスキャン方式で、店舗が掲示しているコードを、利用者が自分のスマホを利用して読み取る方法です。2つ目は、ストアスキャン方式で、利用者が自分のスマホなどに支払情報が埋め込まれたコードを表示させ、それを店側がコードリーダーで読み取る方法です。読み取るコードは、QRコードのほかにバーコードなどもあります。

決済会社の比較

決済方法の比較

項目 AirPay Square Coiney 楽天ペイ PayPay LINE Pay Origami Pay
クレジットカード決済
QRコード決済 PayPay LINE Pay d払い 楽天ペイ AUペイ PayPay LINE Pay Origami Pay
電子マネー決済
利用可能な クレジットカード会社 VISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
VISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
VISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
VISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
導入した際の費用 実質無料 実質無料 実質無料 実質無料 実質無料 実質無料 実質無料
月額費用 無料(決済手数料のみ) 無料(決済手数料のみ) 無料(決済手数料のみ) 無料(決済手数料のみ) 無料 無料 無料(決済手数料のみ)
申込みから 導入までの日数 最短で当日 最短で当日 2~5営業日 1~2週間 2週間程度 10営業日 3営業日前後
対応端末 iOS iOS,Android iOS,Android iOS,Android iOS,Android iOS,Android iOS,Android
サインの記入 電子サイン 電子サイン
印刷サイン
設定可能
電子サイン 電子サイン
暗証番号の入力
POSレジの搭載 Airレジ SquarePOSレジ Bionly
スマレジ
POS+
MAIDO PAS
Orange Operation
poscube
Loyverse POS
NEXPO
ユビレジ
あっと決済
freee
MFクラウド会計
Bionly
スマレジ
POS+
Orange Operation
poscube
ユビレジ
スマレジ
パワクラ
Airレジ
Airレジ パワクラ

こちらの表は、キャッシュレス決済会社の主要7社の決済方法や手数料がまとめられているものです。この表も参考にしながら、各会社のサービスについて詳しく見ていきたいと思います。

Air(エア)Pay

Air(エア)Payを導入するにあたって店舗側が自分で用意する必要があるのは、iPhoneまたはiPadです。用意したiOS端末にAir(エア)Payアプリをダウンロードして、審査後、専用のカードリーダーを設置することで利用できるようになります。
Air(エア)Payのメリットは、iPhoneやiPad、そして専用の端末の操作が簡単であるという点や、ネット環境が整っていればワイヤレスでどこでも決済ができるという点です。
実際に公式サイトでは他社の端末よりも操作が簡単だったという意見をみることができます。
一方、端末を導入する際にiOSのスマートフォンまたはタブレットを用意する必要があり、Android端末では利用できないというデメリットがあります。

Square

Squareを利用するにあたっては、自分で用意したPCまたはスマートフォンにアプリをダウンロードする必要があります。実店舗で決済を利用する場合は専用のSquareリーダーを設置し、POSレジのシステムをダウンロードすることで利用できるようになります。
Squareのメリットは、導入までのスピードが早いということです。手元にあるモバイル端末を利用すれば数分で登録することができ、利用開始まで数日しか時間はかかりません。一刻も早くキャッシュレス決済を導入したいと考えている方にはおすすめです。一方、デメリットはクレジットカード決済にしか対応していないという点です。様々なキャッシュレス決済を利用してもらいたいと考えている方には向かないでしょう。

楽天ペイ

楽天ペイを利用するためには、公式サイトから申し込みをして、カードリーダーを入手した後にアプリをダウンロードします。また、QRコード決済はユーザスキャン方式なので、店舗のレジ横などにQRコードを設置する必要があります。
楽天ペイのメリットは、クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済全てに対応しているということです。対応カードリーダーである「Rakuten Card & NFC Reader Elan」を導入すれば、この端末一つでクレジットカード決済と電子マネー決済に対応することができます。また、店頭にQRコードを設置すればLINE Payも含むQRコード決済に対応できます。
ただし、QRコード決済については楽天ペイとAUペイのコードしか利用することができないので、他のQRコード決済サービスを利用したいと考えている人は注意が必要です。

Coiney

Coineyを利用するためには、スマートフォンやタブレットなどで申し込みを行い、審査後、専用のCoineyターミナルを入手する必要があります。クレジットカード決済のみの場合はAndroid端末も利用可能ですが、電子マネー決済も利用する場合はiOS端末での申し込みのみなので注意しましょう。
Coineyのメリットは、iOS端末を利用すればクレジットカード決済と電子マネー決済の両方に対応しているということと、手持ちのスマートフォンやタブレットで訪日中国人向けのサービスであるWeChat Payが利用できるということです。中国人観光客の方が多く訪れる店舗の方にはとてもおすすめです!
一方デメリットは、Coineyターミナルの端末ではレシートを印刷することができないという点です。カード利用の控えをメールで送信したり、自分たちでプリンターを用意しなければいけません。もしくは、別売りの対応レシートプリンターを新たに購入する必要があります。レシートを希望するお客様が多い場合は注意しましょう。

PayPay

PayPayを利用するにあたっては、公式サイトから申し込み・審査後、「PayPayコードキット」を入手します。PayPayのQRコード決済はユーザスキャン方式とストアスキャン方式の両方があるので、店舗のレジ横などにQRコードを設置します。
PayPayのメリットは、QRコード決済なので、カードリーダーなどの設置が不要という点です。公式サイトから申し込み・審査後に、キットが届き、アプリ登録などの必要もなく利用が開始できます(アプリの利用も可)。さらに、期間限定ではありますが、決済手数料が無料という大きな特徴があります(ユーザスキャン方式のみ)。キャッシュレス決済への導入をしようと思っているけれど端末の設置が面倒だったり、手数料を支払わなければならないのが不安だという方にはおすすめです。一方で、QRコード決済のみの対応なので、他のキャッシュレス決済サービスにも対応したいと考えている方には向かないでしょう。

LINEPay

LINE Payを利用するためには、公式サイトから申し込み・審査後、端末などを入手する必要があります。LINE Payのメリットは、店舗規模やキャッシュレス決済の利用目的に応じて利用するサービス・端末を選ぶことができるということです。まず1つ目は、LINE Pay 店舗用アプリです。このアプリは手持ちのスマートフォンやタブレットなどの端末にダウンロードするだけで使用できます。次に2つ目は、プリントQRコードです。これはQRコードのPDFを自分で印刷してレジに掲示する方法です。これらのアプリやプリントQRコードを利用すれば新たに決済端末を導入することなく、QRコード決済に対応することができるので、小規模の店舗におすすめです。
3つ目は「LINE Pay据置端末」です。この端末は新たにLINE Payから入手する必要がありますが、初期費用0円で導入することができます。4つ目は、「Star Pay 端末」です。この端末は有料ではありますが、海外からのお客様のキャッシュレス決済サービスにも対応しており、レシート出力も可能な端末です。この2つの端末は、中〜小規模の店舗におすすめです。以上のように、LINE Payでは大きく分けて4つのサービスや端末から選ぶことができるので、店舗の規模などによって適したものを選ぶことができます。 一方で、LINE Payのデメリットは、QRコード決済のみであるということです。他のキャッシュレス決済サービスにも対応したいと考えている方は注意しましょう。

Origami Pay

Origami Payを利用するにあたっては、公式サイトから申し込み・審査後、スターターキットが送られてくるのでそれで利用可能です。
Origami Payのメリットは、手持ちのスマートフォンやタブレットなどで簡単にQRコード決済ができるという点です。初期費用もかからないので、手軽にキャッシュレス決済を導入することができます。一方デメリットは、QRコード決済のみの対応だということです。他のキャッシュレス決済サービスにも対応したいと考えている方には向かないでしょう。

まとめ

7つの決済サービスとそれぞれの端末などについて説明しましたが、参考になりましたか?

消費増税直後は様々なキャンペーンが行われており、導入するなら今がお得です!

様々な決済サービスがありますが、それぞれ違った特徴があるので、各店舗の状況や導入の目的に合わせた決済サービスを選びましょう。

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