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2019年02月05日(火)

キャッシュレス決済にはどんな種類がある?今最も注目を浴びている決済方法

今、ニュースやテレビCMなどで話題となっているキャッシュレス決済ですが、さまざまな種類があります。
一体どんな種類があってどのような仕組みなのでしょうか?
今回は支払い方法や決済方法別に、それぞれ違いを見ていきましょう。

キャッシュレス決済の種類は?

支払い方法

キャッシュレス決済には消費者がお金を支払うタイミングに応じて、「前払い」「即時払い」「後払い」という3つの方法に分けられます。
それぞれそのような方法なのかをご説明します。

前払い

消費者があらかじめ電子マネーなどの事業者にお金を支払う方式です。
交通系ICカードやプリペイドカードをイメージしていただければわかりやすいかと思います。

例えば電子マネーに10,000円チャージすれば、その電子マネーで10,000円分の買い物をしたり、サービスを受けたりすることができます。
電子マネーで6,000円分の買い物をすると、残額の4,000円を電子マネーで他のものやことに使うことが可能です。
お店は電子マネー事業者から利用代金を受け取ります。

消費者にとっては予めお金を決まった額チャージすれば良く、それを上回る金額は使えないので、使いすぎを防止できるというメリットがあります。

一方でチャージする手間があるのがデメリットと言えます。
なお、クレジットカードなどと連携してオートチャージする方法もあります。

即時払い

決済手続を行うと、その瞬間に銀行口座から代金が引き落とされる仕組みです。
「リアルタイムペイメント」とも表現されます。
銀行が発行するデビットカードなどがこれに当てはまります。

前払いのようにチャージする必要がないので、手間がかからないということと、銀行口座の残高以上の額は使えないので使いすぎを防止できるというメリットがあります。
また、デビットカードなどは銀行口座さえあれば作れるので、クレジットカードの審査に通過しなかった人でも作ることが可能です。

一方で、特にデビットカードなどは対応しているお店が少ないというデメリットがあります。

後払い

消費者が商品を購入したりサービスを受けたりしたときに支払うべき代金を、決済事業者が建て替えて支払う方式です。
その後、消費者の銀行口座から代金が引き落とされます。代表的なものとしてクレジットカードが挙げられます。

手持ちの現金がなくても買い物をしたりサービスを受けたりすることができるのがメリットです。
分割支払いやリボルビング払いなど、さまざまな支払い方法が選択可能です。
また、対応しているお店が多く、日本国内はもちろん海外でも使うことができます。

一方で、現金がなくても買い物やサービスを受けることができるので、使いすぎてしまう危険性があるのがデメリットと言えます。
リボ払いなどを行い、後から返済に困窮してしまうというケースもあり得るのです。

また、クレジットカードはその名のとおり信用が大切。
審査があるので、誰でも作れるというわけではありません。

決済方法

次に決済方法別にそれぞれの特徴を見ていきましょう。

接触型

その名の通り、カードなどを端末のリーダーに接触させて情報を読み取り、決済を行う方法です。
この接触型の中でも「磁気カード」と「接触ICカード」という2つのタイプがあります。

磁気カードは裏面に磁気ストライプがあって、カードリーダーなどを使って情報を読み取り、決済をするカードです。接触ICカードはICチップから情報を読み取って決済を行います。

非接触型

カードリーダーで情報を読み取ったり決済をしたりする接触型に対して、電波を使って端末と情報のやり取りや手続きを行う決済方法のことを非接触型と言います。
代表的なものとして交通系ICカードなどが挙げられます。
携帯電話を使ったものも普及しました。

カードなどをリーダーにかざすだけなので、お客側が読み取りをさせることも可能です。

コード読み取り型

近年、急速に普及してきたのがコード読み取り型です。
スマホでQRコードを読み込むことで決済が完了する仕組みです。
従来の決済方法はカードが必要でしたが、この決済方法ではカードすらも必要ありません。
決済に必要な設備も接触型、非接触型と比較するとシンプルで、システムによっては手持ちのスマホやタブレット、パソコンで行うことも可能。
QRコードをPOPなどに印刷して、それをお客に読み取らせるといったこともできます。

接触型、非接触型に代わる新しく、かつ消費者と店舗・企業側双方の手間を軽減する決済方法として、各社がサービスを展開しています。

第一世代(クレカ)第二世代(電子マネー)第三世代(QRコード)

キャッシュレス決済自体は昔からありました。
その中でも代表的なクレジットカードは日本では1960年に登場
80年もの歴史があるのです。

長らくお客が現金代わりにクレジットカードを店員に手渡し、それを端末で読み取らせ、お客がサインをするという光景をお店で見かけました。
近年ではサインの代わりに暗証番号を入力するシステムも普及してきましたが、基本的な形は変わりません。

電子マネーが日本で登場したのは1990年代後半
2000年以降、きっぷ代わりに使える交通系ICカードや「edy」を皮切りに、電子マネーは広く社会に浸透しました。

そして2010年代後半にはコード読み取り型の決済方法が誕生
急速に普及してきたのです。

今、政府がキャッシュレス決済の普及を目指していて、キャッシュレス導入を進める企業も続々と現れているのですが、特に多くの企業から注目されているのがコード読み取り型です。

これまでのキャッシュレス決済はクレジットカードにせよ、電子マネーにせよ、カードを持ち歩く必要がありました。
しかし、コード読み取り型では現金はもちろんカードすらも不要です。
お客が自分のスマホなどでQRコードを読み込むだけで決済が完了します。

現金やカードを財布から出さなくても良い、カードを持っていなかったとしてもスマホがあれば決済できる、サインや暗証番号の入力をしなくても良いなど、非常に利便性が高い決済方法と言えます。

読み取り型は消費者側だけでなく、店舗・企業側にとっても多くのメリットがあります。
お客にQRコードを読み込ませるだけなので、従来の接触型・非接触型と比較して設備がシンプルになり、導入コストを抑えることが可能です。
専用のカードリーダーが不要で、手持ちのスマホやタブレット、パソコンにアプリをインストールするだけで利用することもできます。

昨今人手不足が叫ばれていますが、読み取り型のキャッシュレス決済は業務効率改善効果も期待できます。
お会計の際には「お金を受け取る、それを確認する、利用代金と照合してお釣りを計算して用意する、それを確認した上で渡す」という作業が発生します。
これまでのキャッシュレス決済であれば、カードを受け取るという手間は生じますが、受け取った金額とおつりの確認という作業が省略可能です。
読み取り型であれば、カードを受け取るという工程すらも省略できるので、現金決済や接触型・非触型の決済と比較して大幅な業務効率の改善が実現できます。

まとめ

  • 1キャッシュレス決済には「「前払い」「即時払い」「後払い」の3つの支払い方法がある
  • 2キャッシュレス決済には「「接触型」「非接触型」「コード読み取り型」の3つの決済方法がある
  • 3キャッシュレス決済は消費者にとっても企業にとってもメリットが数多くある
  • 4特にコード読み取り型はカードを持ち歩く必要がなく便利。
  • 5読み取り型の決済を導入すれば、大幅なコスト削減や生産性アップも期待できる
  • 6利便性が向上することで、お客からの支持を集め、売上も上がる可能性も

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