よりシンプルなキャッシュレス「VISAのタッチ決済」とは!?
クレジットカード決済を行う場合、お客様のクレジットカードを端末に読み込ませ、場合によっては暗証番号やサインを要求し決済を行うことが一般的です。
しかし、電子マネーのようにクレジットカードをかざすだけで決済が可能な「タッチ決済」があるのをご存知でしょうか?今回はこの「タッチ決済」のメリットやデメリット、電子マネーとの違い、導入方法などについて説明していきます。
目次
タッチ決済とは
タッチ決済とはクレジットカードの非接触型の決済方法で、基本的に暗証番号やサインも不要です。
そのため、お客様がスピーディーにできるのでお客様の利便性も高まります。そして、世界基準のセキュリティ技術によりお客様は安心して利用することができます。
従来の電子マネーとの違いは!?
決定的な違いは「規格」が異なることです。具体的には、SuicaやWAON、Nanacoなどの電子マネーは主に日本国内で利用できるFeliCaという規格であるのに対し、Visaタッチ決済は世界中で利用することができるNFC Payという規格です。
海外ではNFC Payが拡がりをみせていて、日本国内でも2020年東京オリンピックなどによる訪日外国人のインバウンド需要やキャッシュレス化促進に向けて、これからタッチ決済を導入する店舗が増えていくと予想されます。
日本国内での「Visaタッチ決済」導入の動き
様々な業種業態で導入されていて、例えば、
飲食店のマクドナルド
コンビニエンスストアのローソン
関西空港
引用元:VISA公式ホームページ
などが挙げられます。これらは一例なので、詳しくは上記のVISA公式ホームページをご覧ください。
また、Visa(ビザ)日本法人のスティーブン・カーピン社長は米ビザがスポンサーを務める2020年東京オリンピック・パラリンピックで会場内の全店舗に「タッチ決済」を導入することを表明しました。さらに、「会場付近の店舗とも手を組み、広く使えるようにしたい」と意欲を示しました。
タッチ決済導入のメリット
インバウンド需要を取り込める
理由としては世界各国で普及していて、外国人利用者が多いからです。
現在、Visaのタッチ決済は世界200か国で利用可能となっています。さらに、2020年までに世界で発行されているカードの半数がタッチ決済になると発表されています。
また、Visa(ビザ)の対面取引(非オンライン)に占めるタッチ決済の割合は、イギリスやスペイン、イタリア、カナダ、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドの各国では50%を超えています。
では、どのようにしてタッチ決済が普及したのでしょうか?実際の事例をいくつか紹介したいと思います!
イギリス
きっかけは2012年のロンドンオリンピックでの導入でした。
会場内でのキャッシュレス決済が全てVisaカードとタッチ決済とされ、オリンピックをきっかけにバスや電車、タクシーなど交通機関にも導入されていきました。
オーストラリア
きっかけはスーパーでの導入でした。
国内二大スーパーマーケットが導入したことが普及の火付け役となったそうです。
日本でも、2020年東京オリンピックで会場内全店舗にタッチ決済が導入される予定であり、また、イオングループが、2020年3月を目処に漸次的にタッチ決済に対応したレジを導入することを発表しています。
これらの出来事は日本でのタッチ決済、キャッシュレス普及の後押しとなりそうですね!
便利でスピーディー
来のクレジットカード決済は、クレジットカードを端末に差し込み、場合によっては暗証番号やサインが必要でした。これは利用者、店舗側双方にとって手間のかかることです。
しかし、タッチ決済ならレジにあるリーダーにタッチするだけで決済が完了するため、便利でスピーディーな会計が可能となります。
*一定金額を超えるお支払いはカードを挿し、暗証番号やサインが必要となります。
世界基準のセキュリティ
世界基準のセキュリティ技術(EMV)の採用により、これまでと同等以上の高い安全性を実現し、安心して利用できます。なので、店舗側はセキュリティに関するトラブルに巻き込まれることが減り、利用したいという方も増えていくのではないでしょうか。
タッチ決済導入のデメリット
現時点では日本人の利用者が少ない
その理由は主に2つあります。
1つ目はSuicaやWAON、NanacoなどのFelica規格の電子マネーが普及しているからです。
タッチ決済は類似点の多い電子マネーと比べると知名度も低いのが現状です。現在、様々な業種業態の企業での導入が始まっていて、今後も導入店舗の増加が見込まれるので、これからタッチ決済の知名度は高まり、利用シーンも増えることが予想されます。
2つ目はECで利用できないことです。
現在、パソコンやスマートフォンを通してタッチ決済を行うことはできません。なので、従来のようにカード番号などの情報を入力する必要があります。
今後、技術の発展によってオンライン上でタッチ決済ができるようになるといいですね!
中小企業がタッチ決済を導入するには!?
決済端末Squareを導入することでタッチ決済に対応することができます。
引用元:Square公式ホームページ
Squareとはモバイル端末(スマートフォンやタブレット等)と専用のカードリーダーを用意するだけでカード決済可能なサービスです。また、クレジットカード決済大手6社に対応しています。
引用元:Square公式サイト
基本情報は次の表の通りです。
Square | |
---|---|
導入費用 | ¥7,980 |
月額費用 | 無料 |
振込手数料 | 無料 |
決済手数料 | 3.25%(~2020年6月) それ以降は 3.25%または3.95% |
入金のタイミング | 翌日振込 |
メリットとしては、カードリーダーを7,980円で導入することができ、月額固定費、振込手数料は無料なので低コストで導入し、利用することができます。
また、入金のタイミングは翌日振込と非常にスピーディーな入金サイクルとなっています。そして、タッチ決済に対応していることも非常に魅力的です。
注意点としては、電子マネー、QRコード決済に未対応であることです。
しかし、2019年内に電子マネーは対応可能になると公式サイトに記載されているので、電子マネー未対応について問題視する必要はないでしょう。
まとめ
以上がよりシンプルなキャッシュレス「Visaのタッチ決済」とは!?についてでした!
Visaのタッチ決済はスピーディーな決済を可能にし、世界基準のセキュリティを採用しているため利用者、店舗側双方に利便性をもたらしてくれます。
また、東京オリンピックや多くの店舗での導入によって、キャッシュレス化促進の火付け役にもなり得るでしょう。
中小企業でも導入することが可能なので、今後に備えて是非導入を検討されてはいかがでしょうか!
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